レバレッジと強制ロスカット

ハイレバレッジの取引は危険だ!
FXで取引を始めた初心者なら、一度は見聞きする文章だと思います。
どういった意味でハイレバレッジの取引が危険なのか、という理解と、
日本国内におけるレバレッジ規制(2019年2月18日現在、個人投資家に対して最大25倍という規制がある。金融庁にて最大10倍まで引き下げる規制強化の検討が為された、という日経新聞の報道情報がある)という意味で使われているレバレッジの意味を理解し、レバレッジ強制ロスカットについての理解を深めるために、解説をしてみます。

ハイレバレッジの取引は危険なのか!?

まず、ハイレバレッジの取引について、どういったリスクがあるのか、どういったベネフィットがあるのか、については、レバレッジとはの記事で紹介した通りですが、簡単にまとめておきます。(表1)

 危険か、安全かを、レバレッジなし(1倍未満)の取引と比較すると、リスクは増大します。

保険勧誘等の話を聞いたことがある方なら、人生で、約3人に1人の割合で交通事故に遭う、(私は廃車レベルの事故と被害2回で計3回遭っています。)という話を聞いた事があると思います。

極論すれば、一切出歩かなければ、又は、自動車が存在しなければ、遭う確率は下げれると思います。しかし、2019年2月現在では、何かしら外に出歩く必要がある人の方が多いと思います。

私達は出歩くために、左右を確認してから渡る、曲がり角付近では一旦立ち止まる、等の小さな未然防止を行い、事故に遭わない、事故に遭う確率を下げる術を知っていますよね。それと同様に、どのようなリスクがあって、どうやって避ければ良いのかを知り、それを実践していけば良いのです。

100倍のレバレッジ口座の活用の意義

FXを始めた人なら、見聞きした事はあると思われる、最大100倍のレバレッジ活用可能口座の意義について、強制ロスカットとどう関係するのか解説してみます。例1を見て下さい。

例1では、レバレッジ10倍、25倍、100倍のFX口座のそれぞれに、資金100万円を預け、USD/JPYのレートが100円の時に、0.5lot(5万通貨)の買いポジションを建てた場合の、

・必要証拠金、
・余剰証拠金、さらに、レートが下落するリスクを想定し、
・証拠金維持率が100%となるUSD/JPYのレート、
買いポジションから見た距離を示す、・100円からの差を示しています。

表から、レバレッジが10倍の口座では、0.5lotの買いポジションを建てるのに、必要証拠金として、50万円が必要ですが、レバレッジが25倍の口座なら、20万円で済みます。さらに、100倍の口座なら、10万円で済む、という計算です。

これに伴い、余剰証拠金に差が生まれ、レバレッジの大きな口座の方が、余剰証拠金額が大きく、証拠金維持率が100%(余剰証拠金が0)となるレートにも、差が生まれ、急激な為替変動リスクに対するリスク許容能に優れる、という風に見て取れます。

現時点では、国内のFX会社でも25倍のレバレッジでの運用が可能ですので、リスク許容能(レートの変化にどの程度耐えれるか)として、十分安心感がある運用が可能と思いますが、金融庁の議論次第でリスクが高まる事も想定されますので、理解しておいて損はない例題と思います。

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