強制ロスカットとは

さて、今回の記事では、誰もが避けたいと思うであろう、強制ロスカットについて解説致します。
そもそも、強制ロスカット、って何だろう、と思う人もいるかも知れませんので、そこから解説致します。

強制ロスカットとは、FX会社に資金を預けてポジションを保有している時、
そのポジションで発生している含み損が規定の証拠金維持率を下回った際に発生する強制的にポジションを決済する仕組みの事です。

それでは、例を用いて説明します。

例1のように、100万円をFX会社に預け、必要証拠金40万円で10万通貨、USD/JPYが105円の時、買いポジションを保有したとします。

証拠金維持率は、有効証拠金÷必要証拠金で計算され、
有効証拠金は、預入額+含み益-含み損で計算されます。
購入時点の証拠金維持率は、250%ですが、この後円高に推移し、USD/JPYが100円になった場合の証拠金維持率は、125%になります。

この証拠金維持率が各社で規定されている強制ロスカットレベルを下回ると、
強制ロスカットとなり、保有していた買いポジションが強制的に決済される形となります。

例2を見て下さい。

1ドル97円まで円高が進んだと仮定してみます。

すると、含み損は80万円となり、余剰証拠金はなく、新たな買いポジションを保有する事はできません。
この時の証拠金維持率は、50%です。

ここで、各社によって異なりますが、強制ロスカットが発動する証拠金維持率というものが設定されており、その証拠金維持率次第では強制ロスカットされ、
含み損である80万円の損失を被ることとなり、残高が20万円となります。

誰も強制ロスカットに遭いたくないと思います。
その正体を知り、どのような時に強制ロスカットが発生するのかを知る事で、その発生を避ける事ができるようになると思いますので、この項目は良く理解しておいて損はないと思います。

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